同人音楽は下火なのか?~M3の記事をあさってみる~

先日は同人音楽に対する危機感が一部で渦巻いていることについて記事を書きましたが、どうやら一方で「勝手に期待して勝手に失望してるだけじゃん」という反応もあるようでした。

ここでアレコレ水掛け論しても仕方ないので、ひとまずM3についての客観的な情報や報道を観てみましょう。

規模は拡大している

これは言うまでもないんですが、M3に参加する作家/視聴者は概ね増加傾向のようです。
1998年3月21日、M3第一回は東京文具共和会館で行われてサークル数は53だったそうですが、先回のM3では1,600以上のサークルの応募がありました。ちなみに二年前は「過去最多の1,500」です。
そりゃ初回と比べりゃ相対的にデカいのは当たり前なのですが、もともとニッチだったものがある程度の存在感を持つようになったことは明らかで、後ほど紹介するように多少なりメディアに注目されるようにもなってます。
ちなみに2016年春の公式ツイッターで「応募総数は2100を超えております」という呟きがありますが、実際に応募サークル(つまり僕)に届いた当落案内メールには総数およそ1600と記載されています。恐らく、未入金などで抽選対象外=算定外となったサークルも多かったのでしょう。
細かい経緯はこちらのブログ記事が詳しいです。 M3の抽選激化を踏まえたお話

だけど中の人の期待が縮小することも。

こういう場合は作家たちの感想(一次情報)よりもメディアの報道(二次情報)を見てみるほうが素直な意見をチェックできます。で、ひとつ興味深い記事を見つけました。
CDは手売り中心の時代に!M3-2014秋に行ってきた!
この記事では「個人レーベルはとにかく活況」という書き始めで熱気をレポートしているわけですが、一方で「「M3はまわりにボカロの人があまりいなくてアウェイ感ある」とつぶやいていた」かたもいることは興味深かったです。DTM専門の記者がテンションあがってる一方で当事者は萎えている状況が発生してるわけですね。客観的にみたら、ないし全体的にみたら盛り上がっていても当事者としては場合によりけりなのが伺えます。

また、細かくは各自記事をググっていただければ分かることですが、M3に何を求めているかは参加者によってマチマチであることがわかります。その辺も整理して後日記事にしたいのですが、いずれにせよ主観的な判断で盛衰を語ることが極めて難しいイベントがM3なのではないかなと思います。

とりあえず主だった記事のリンクだけ貼っておきます。AV WATCHさんの記事には事務局コメントが寄せられててすごく興味深いです。
http://www.dtmstation.com/archives/51854214.html
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1604/26/news034.html
http://kai-you.net/article/4819 
http://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1028922.html

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